最後の審判 by ダイツ |
|
| 2005年6月21日 火曜日 9:20am
私は裁かれる。
なんてちょっとカッコいい出だしにしてみましたが、 単に大学の期末試験があるだけなのです。
ですが、私的には、そのぐらいのプレッシャーに感じます。
21日、22日、23日と3連チャンで試験があります。
さっさと試験が終わってくれるのは嬉しいのですが、もう少し余裕のある時間割が欲しかったです。
せめて試験の間が1日ずつあいていれば・・・。
お昼寝が出来たのに。
とりあえずこの試験が終われば、大学は約1ヶ月の冬休みに入ります。特に決定的な予定はないものの、可能性としては: ①シドニーに恐らく遊びにくるケンジと馬鹿騒ぎをする ②高校時代の塾友達と馬鹿騒ぎをする ③日本に帰ってひろみつと馬鹿騒ぎをする
③は、私が今試験で好ましい成績をとれば達成できそうですが、可能性は非常に低いです。ですが、完全には否めないものと私は信じています。多分。
過去日本に一時帰国するときは、大抵日本が真冬の時ばかりだったので、たまには夏場に帰国してみたいです。寒いより暑い方が好きなのです、私は。
あ、そういえば。
以前ケンジが、彼の日記で触れた、「The Red Tree」(ショーン・タン作)。 本日妹が、本屋で見かけて、買ってきてくれました。
先ほど読んでみたのですが、この絵本には文章がほとんど書かれていないものの、非常に奥深いものを感じました。
子供が読むには内容が暗く、深すぎるようですが、児童向けの書物として、多くの賞に輝いています。
文章もさることながら、作者の絵を通しての表現力にも圧倒されました。
日本語訳されたものもありますが、機会があれば、是非原文を読んでみてください。
次回、ここに書き込むときは、試験が終わったあとでしょう。この冬休みを精一杯楽しめるよう、なんとか頑張ってきます。
以下の文はこちらより引用。
" 卵色から薄紫へのグラデーションがきれいな湖に、折り紙で折られたような舟が、1艘浮かんでいる。舟には少女が湖をのぞきこむように、うつむき加減に乗っている。水面に多く浮いた枯葉の中にたった1枚だけ赤い葉がまぎれている。こんな表紙に惹かれて手にした絵本だった。枯葉は負の力、嫌な事、絶望などを表わし、赤い葉は正の力、希望などを表わしている。そして、表紙の見返しから話は始まる。一面灰色の見返しの中に1枚の枯葉が落ちていく。主人公の心に負の力が働きだす。朝起きた主人公の部屋に1枚、また1枚と枯葉が舞い降りる。すると「期待するほどの楽しみなんて何もない」などと絶望が忍び寄る。枯葉が部屋を埋め尽くす。ますます心が重くなり、自分の殻に閉じこもってしまう。いつか事態は良くなると待ち続けても、試練ばかりがやってきて、良いことは、みんな横を素通りするばかり。最悪の状況からの出口も見つからず、生きている意味さえわからなくなってしまう。でもある日突然、目の前に赤い葉っぱをつけた小さな木が現れ、主人公の心に正の力が働き出す。
二人称で書かれたこの作品の主人公はあなた。つまり読み手である。人生は平坦な道のりばかりではない。谷底に落ち込むこともあるだろう。這い上がろうとしても、なかなかうまくいかないことも。でも、ちょっとしたきっかけで上向きになることもある。作者のタンはその時々の心の動きを視覚的な表現に置き換え、効果をあげている。言葉はいたってシンプル。淡々と状況を語るのみである。
枯葉は負の力、嫌な事、絶望などを表わし、赤い葉は正の力、希望などを表わしている。そして、キーポイントの "The Red Tree" は、各ページにこっそりと必ず描かれている。どんな状況にあろうとも希望は残されている、ということを暗示しているのだろう。 "
| |
|
6月19日(日)22:57 | トラックバック(0) | コメント(1) | ・ダイツの今日の一言 | 管理
|